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メトロポリタンオペラ ヴェルディ「ドン カルロ」 [オペラ]

こんにちは!
ご無沙汰しております。突然ですが名前を変えました^^
facebookと一緒にしてみました。こっちが本人、慣れ親しんだ名前でございます。
dukeはワンコ(故)の名前!さよなら、dukeちゃん。
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m。

6月10日、NHKホールに行って参りました、メトロポリタン オペラ!!うわーん、やっと来たよ~。
指揮者もキャストも変わってやってきた^^; でも、中止にならなくて良かった!
ということで、わかりやすい、主催者さんとこの画像。(流用すみません・・)

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ヨナス・カウフマン、フリットリが見たかったと思いつつ、大好きなルネ・パーペ↑がいらっしゃるのでとても楽しみ。
会場に着くと、入り口でパンフレットが配られ、開演時間になるとMET総支配人のピーターゲルブ氏がご挨拶。とても気を遣われている感じがした。

舞台が始まるとそこはフィンテヌブロー。まだ見ぬ婚約者のドンカルロとエリザベッタがばったり出会う。時代はスペインが無敵艦隊を誇る1560年ごろ。西仏講和会議の真っただ中である。一目合ったその日から、恋の花咲くことがある。瞬間湯沸かし器のように、愛が沸点に達するのでありました。
しかし、、、しかし!!婚約者だったエリザベッタは時の覇者、カルロの父フェリペ2世に嫁ぐ事になってしまいましたとさ。

二人は互いを忘れられず・・しかし積極的なカルロに対して、エリザベッタは運命を受け入れています。宝石箱の中に、密かにカルロの写真を忍ばせながら。カルロに恋する意地悪エボリ公女、王の側近でカルロの友人のロドリーゴ、スペインの新教徒弾圧、厳格な宗教裁判長などが絡み合い、誰もが苦悩の淵にはまってゆくのです。

ずっと見たくてチケットどうしようかモヤモヤ考えてた時は、すっかりドン・カルロはカウフマンで^^;
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てっきり、古い権力者の体制の中で爽やかに愛と正義を貫くイケメン王子の話・・と勝手に思ってましたよ。

しかし、そうではなかった。
立派なルネ・パーペのフェリぺ二世は思慮の浅いやんちゃ王子、愛してくれない妻、王子に大きな罪名を与えようとする固い宗教裁判長に悩みまくり、そして誠実な側近のロドリーゴはカルロへの思いのためサクっと犠牲になるでありんす。王子、しっかりしろよーーーな気分。

とはいえ、カルロを勤め上げたヨンフン・リー、オペラ界のヨン様はやってくれましたよ。すかっと爽やかな若い声は力強く、澄んだ伸びを見せ、なんとなくお天気な感じの王子を見事に体現していました。ぴったりでしたーー!!そして最初から最後まで、ルネ・パーペの威厳と言ったら、もう、16世紀から来たんかい、ぐらいの存在感で世界観を引き締めてましたよ。「妻は一度も私を愛したことがない」も深かった。「初めて私と会って、白髪を見たときにがっかりしたような顔をしたね」と歌うのですが・・・。史実ではですね。本当はフェリペ32歳位?エリザベッタ14歳位なんですよね。まぁ中坊からしたらオーバー30はオッサンかもしれないですけどね、そこまでルネ様おじいさん扱いなのか ゴラァ と少し思いましたがそれは脚本の問題^^; また仙人のような、今にも倒れそうな宗教裁判長(ステファン・コーツァン)がすんごい力強いバスを響かせてて、えっ年寄りじゃないのみたいに若干ウケたり。そんなこんなでですね、カウフマ~ンなーんて言ってる場合じゃない、全員が秀逸の見事さで、メトの底力のようなものを見せつけられました。ホロストフスキー良かった。エボリ公女のエカテリーナ・グバノヴァもすごく良かった。どのシーンも素晴らしくて息の抜けない大作でございました!!!

改めて、公演をやってくれた事に感謝。来れなかったアーティストは仕方がない。。出演してくれたアーティストに感謝です。フリットリは日本に着いてからエリザベッタからラボエム、ミミへの役の変更を伝えられたらしい。今回エリザベッタのポプロフスカヤは話が来てから四日で飛行機に飛び乗り初来日です。大変な中、こんなに素晴らしい出来栄え、ありがとうです。結果、盛況にそして安全に終わった実績が世界に広まり、他の公演もたくさん来てくれることになれば嬉しいと思います。


連チャンで結構疲れていたのだけど、シャンパン飲んでも寝なかったよ。

帝国で、「ルネ」っていうケーキを出してたみたい。知らなかった~。
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ルネを食べるルネさん きゃほーん 
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すみません、フォトはジャパンアーツさんのサイトから・・・。

ランメルモールのルチアも見たかったがな~。また次の素晴らしいオペラとの出会いを楽しみにいたしましょう♪♪
ではまた~^^
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マリインスキーオペラ トロイアの人々 2011年2月14日 [オペラ]

どれだけの言葉でこの感動が伝えられるのか!
とても無理[あせあせ(飛び散る汗)]
すごいものを見た、、そんな一夜でした[exclamation×2]

「影のない女」の翌日、それはヴァレンタインデー^^;
待望の「トロイアの人々」に向けて、サントリーホールに出かけました[揺れるハート]
なぜサントリーホール!?それは、コンサート形式だからです[るんるん]

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このフォトは2010年3月、NYカーネギーホール。この時は2夜に渡って演奏された。
ローマ帝国ヴェルギリウスの「アエネーアス」を基にベルリオーズが台本を書き、作曲した大作。上演時間が4時間と長く、高度なテクニックが必要とされるため作者の生前には上演不可能と言われていた。1863年に二部のみが上演、そしてフランス語による全上演は1969年が初めて。

そして記念すべき日本初上演。20分の休憩1回を含む4時間です。連れの友には「少し寝るかも・・^^;」と言って臨みましたが、寝るなんて!んなアホな!目の前に迫るステージ(そんなに前じゃないけど、オペラみたいに下にないから)を観て、おぉ!ここに勢ぞろいするのかと感動し、オーケストラ入場時から大拍手の大盛り上がり。後ろの2階席には合唱隊がおごそかに入場し席に着くではないか。あーすごーい[ぴかぴか(新しい)]
冒頭、ギリシャの攻撃がひいて、解放に喜ぶトロイアの人々の合唱。合唱素晴らしい・・あっと言う間に、赤坂・溜池から、会場はギリシャ神話の地中海へとワープしたのです。

マリインスキー歌劇場管弦楽団&合唱団
トロイアの人々  エクトール・ベルリオーズ(1803-1869) 全5幕コンサート形式
第一部 トロイアの陥落
第二部 カルタゴのトロイア人

台本 エクトール・ベルリオーズ
指揮 ワレリー・ゲルギエフ
エネ  セルゲイ・セミシュクール
カサンドル  ムラーダ・フドレイ
ディドン エカテリーナ・セメンチュク
アンナ ズラータ・ブリチョーワ
コレープ アレクセイ・マールコフ
アスカーニュ オクサナ・シローワ
ナルバル ユーリー・ヴォロパエフ

この時代に関しては2004年の映画・トロイで盛り上がった際に学習していた。
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トロイの木馬              ブラピ演ずるアキレウス            パリスとヘレネー

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再読してバッチリ。3世紀(←すげー昔)のギリシャ詩人クイントゥスによる「トロイア戦記」
(アエネーアスは読んでないけど)

この頃何が起こったかというより、感じるのは戦いが激しい事。「トロイア戦記」は記録のような叙事詩なので殺りくシーンのオンパレード、しかも描写が残酷である。なるほど、殺しあう戦いが見世物になるわけだ[ふらふら]
様々な神が存在し、全ては神の意志、人間は駒。そのような哲学。このオペラの主人公、エネ(アエネーアス)や、有名なアキレウスも神様の子である。時代を総括すると、戦いが好きで残虐性がある。情熱的。強さと美しさの価値観が高い。そんな時代と文化だった。

第一部:トロイアの人々
戦いが終わって喜ぶトロイアの人々。カサンドルはその後の悲惨な運命を予言するが誰も耳を貸さない。コレープ(素晴らしかった!)も一緒に祝おうと誘うが、ひたすら災いを歌い続ける。そして、トロイの木馬の悲劇。女性たちの恐ろしいほどのすごい合唱。残酷なギリシア人に襲われるくらいなら、いっそ自ら死んでしまいましょう~。狂気の混ざった決意の合唱で空気が震えます。まずカサンドラ、そして皆で自決。トロイアの財宝と未来を英雄エネに託すのでした。「エネよ、ローマへ!」

第二部:カルタゴのトロイア人
ローマ建国を託されたエネは漂流の末カルタゴに保護を求める。カルタゴは未亡人の女王ディドンによって平和に統治されていた。名声高い英雄を受け入れるディドン。調度その時外敵の襲撃にあい、エネ率いるトロイア軍が共に戦い、敵を追い払う。そしてディドンとエネは恋に落ちるのである。トロイアの長逗留を心配する側近。しかし、妹アンナは、エネが淋しく暮らしていたディドンの夫となりカルタゴの王となる事を期待し、恋愛を勧める。
しかし、エネにはローマ建国の使命がある。意を決して夜明け前に船でカルタゴを出るよう発令。ディドンとエネのデュエット、そして恋人が去っていく事を嘆き、妹とナルバルに必死で懇願するディドン。「どうか、エネが一日でも長くここにいるように頼んで」気高い女王ディドンがプライドを捨てて、「頼んで、お願い」と泣き叫ぶように歌います。すると夜が明け、遠くに見えるはトロイの船。三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあわれなり。ここからが狂気。「呪われろ」「破滅しろ」「カルタゴ人は未来永劫トロイア人を殺す」「大量虐殺して世間を驚かせてやる」すごすぎる歌です。気が狂うほどの熱唱が会場を感情の嵐で包み込みました。カルタゴの英雄、ハンニバルの登場を予言し、しかし、ローマ帝国が繁栄する事も彼女は苦悩しながら予言します。高まる嘆き。そして、自害。私が死んだ事を知って、少しでもあなたが憐みの心を見せてくれるなら!!!!


私には残念ながら、この4時間の演奏と歌がどれだけ困難なものでどれだけの偉業をなしえたか、しかも素晴らしく完成度の高いものだったか、具体的な事は理解できません。それがなによりも残念な事です。でも、その場に居合わせて、芸術度が非常に高く、どれだけ世界観をつくりあげ、心を揺さぶり、感動させたか、それは体中で体感しました。演奏が終わると、古代カルタゴの憎愛の嵐に飲み込まれた観客席は、はっと我に返り総立ちの拍手。強烈で不思議な体験をした夜でした。

ただ、やっぱり・・・去りゆく恋人を前に崩れ去る感情はわかるけど・・・嫌われたり二股かけられたりした訳じゃないのにあそこまで憎むのはどうだろうと・・・思い通りにならないからって、相手にあたるのは好きじゃないし。そして死ぬことないし。別れる時にこそ相手には優しくありたいと強く思うし。という事を考えてはいけない、この時代の話なのだとぐっと飲み込みました^^; どうも、神の創ったシナリオに反抗する人間の意志、という背景もあるようです。

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サントリーホールを出たら、すごい雪!驚き!!今度はナルニア国の街灯広場に来たかと思った!!「何かが起こった」そんな気がした4時間でした。
「何かが」そう、ヤワな東京は中央線の送電線が雪であっという間に切れ、お陰様で帰宅は深夜を超えたのでした(泣笑)

以上、想像と音楽で古代まで旅をしたレポ、おしまい。そしてオペラレポはまだまだ続きます♪♪

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マリインスキーオペラ 影のない女 2011年2月13日 [オペラ]

とうとうやってきました!野村グループさんプレゼンツ、マリインスキーオペラ [わーい(嬉しい顔)]

ロシア劇場音楽発祥の地、サンクトペテルブルグ。1860年から宮廷オペラと宮廷バレエが上演されてきたのがマリインスキー劇場です^^ 芸術総監督・指揮のワレリー・ゲルギエフ氏は1988年、33歳で芸術監督に就任し、世界一のオペラカンパニーに導き、率いてきましたーーー(拍手)

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ダンディー[exclamation×2]

影のない女(1919)
リヒャルト シュトラウス(1864-1949)

指揮・ワレリー・ゲルギエフ
演出 ジョナサン・ケント

皇帝 オレグ・バラショフ(3幕から誰か←忘れた!に変わった。)
皇后 エレーナ・ネベラ
乳母 エレーナ ヴィトマン
バラク エデム・ウメーロフ
バラクの妻 エカテリーナ・ポポワ

ホフマンタールとシュトラウスが20世紀の魔笛を目指して創作した「影のない女」は、聖俗二組の男女、魔法、試練の克服、と魔笛と類似する部分を持ちながらも、時代を超越したリアルな人間像のある素晴らしい作品でした。演出はジョナサン・ケント氏。紀香さんのマルグリットも演出しているそうな。こちらの↓なんとも言えない夢の世界はどんなのかなと思い、期待に燃えながら東京文化会館に出かけました[グッド(上向き矢印)]
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おはなしは・・・
架空の時代。霊界の王の娘がかもしかになって森で遊んでいる時に人間の皇帝と出会って妻となります。しかし、皇后には影がありません。(=子供を持てない事の意)娘を取られて怒った霊界の王は、一年以内に皇后に影が出来なければ、皇帝を石にする呪いをかけます。その日まで後3日。乳母と皇后は下層の人間界で人間の女から影をだましとろうと企みます。霊界と、皇帝の家は少し「夢の東洋」な印象でエキゾチックな所がモダンな印象。
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フォトはHPから拝借^^;
舞台は一転してさもしい下層家庭・・。染物師バラクの家は洗濯機が並び、車もむき出し。おまけに太った3人の弟がバラク嫁をいじめます。「勘弁してよ!キーー!!」その時現れる、皇后と乳母。あなた様はこんな所にいるお方ではありません。。魔法で高価な衣装やティアラ、若い男を出してたぶらかし、嫁うっとり。乳母いわく、「人間なんてとかげや蛙をだますより簡単なもんよ」 バラクは良い人なのに、くずれゆくバラク夫婦。「若い男と浮気をしたわ!もう子供いらない!影売ったわ!」怒ったバラクは妻を殺そうとします。はたと我に帰るバラク妻。
バラクの音楽は温和。バラク妻の音楽はトゲトゲしい印象。シュールな音楽がバランス良く情景を盛り上げます。
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その様子をじっと見ていた皇后。こんなのおかしい、、もう、、影いらない・・T_T でも皇帝は石になるし(泣)。私も一緒に死ぬ。。。と悩みます。
一方、バラク夫婦は下界に迷い、離れ離れになりながら互いへの愛を取り戻します。「妻をいたわり、優しく守ってあげるのが俺の人生なんだ♪」「裏切ったなんて嘘よ。あなたにつくすのが私にできること♪♪」「もうこれで終わりなのか・・・♪」デュエットが感情を盛り上げます。
皇后は父である霊界の王に頼みに行こうとし、止める乳母を下界に追放します。
「広い人間界でバラクにで会えてよかった。人間を知ることができたわ。人間は、辛い事を乗り越えて成長するものなのよ!あなたには人間はわからないワ!!」
そして霊界の王は命の水を飲め、さすれば影を得られよう、と皇后に。そこで背景に夫婦の歌声。。悩む皇后。
マジで悩んで、舞台は静かに。皇后、歌でなくセリフで
  !!!我は、飲まぬ!!!
次第に大きな石がオレンジに光り、皇帝がよみがえります。そして皇后には影が。(冒頭のフォト)バラク夫婦、皇帝、皇后が同じ舞台に揃い、愛を歌います。生まれ来る子供の合唱が遠くから聞こえます。 おしまい。

霊界の幻想や不思議感、現実離れした様子と超リアルな世界が次々と現れて、全くあきなかった。使者が巨大魚と共に天から降りてくるのも、「なぜ魚っ」とか突っ込みたくなる気持ちをぐっとこらえてファンタジーに浸った。その気分を、迫力の不思議音楽が盛り上げて、複雑な世界観の妙がテンポ良く表現されていた。作品が出来た時代は大量殺りくが行われた大戦期。人間性の復活や平和への望み、子を産み育てるという繁栄を願うという終戦後のメッセージも込められているよう。二人の女性が試練を乗り越えて自己を確立し幸せをつかむ話は心地よく、優しいバラク、品の良い皇后には気持ちがなごんだ。そしてバラク夫婦が離れ離れで愛を歌うあたりから、皇后が覚醒し強い意志を持つ流れの歌の盛り上がりは素晴らしかった。

オペラレポ、まだまだ続きます[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]
でも風邪をひいていて咳が出そうになるので、だいたい途中で一回は顔が[ちっ(怒った顔)]こんな感じになって、ひたすら堪えてます(^o^; ではまた~おやすみなさい[揺れるハート]
ご訪問遅れててごめんなさい!m(_ _)m
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ボリショイオペラ 「スペードの女王」 [オペラ]

今日は暑いです・・・。[晴れ]私は冷房をつけないので、風のない日は辛い[あせあせ(飛び散る汗)]
そして、暑い日は、PCがブーブー言っている。ファンが回っているのかな?心配[ふらふら]

そして、プーシキン★チャイコフスキー第二弾、「スペード[スペード]の女王」です!!
ボリショイ オペラ スペードの女王  THE QUEEN OF SPADES
2009年6月21日 NHKホール

初演:1890年 ペテルブルグ 帝室マリインスキー劇場
音楽:ピョートル イリイチ チャイコフスキー
台本:モデスト&ピョートル イリイチ チャイコフスキー
原作:アレクサンドル プーシキン 同名の小説(1833年)
音楽監督・指揮:ミハイル プレトニョフ
演出:ワレリー フォーキン
ボリショイ劇場管弦楽団・合唱団
ゲルマン:ウラディミール ガルージン → ゲルマン歴17年、ドラマティックテノール!
トムスキー伯爵(ゲルマン友人): ボリス スタツェンコ
エレツキー公爵(リーザの婚約者):ワシリー ラデューク
伯爵夫人(リーザの祖母):エレーナ オブラスツォーワ → 人間国宝級ド貫録!
リーザ(伯爵夫人の孫娘):エレーナ ポポフスカヤ

おはなし
18世紀末のサンクトペテルブルグ。一介の士官であるゲルマンは、街で見かけた女性に一目ぼれ。後にそれがエレツキー公爵の婚約者のリーザであることを知る。結婚が決まり、しかも身分違い。。ガックリ。。しかし同時にリーザが「スペードの女王」の孫娘であることを知るのです。リーザの祖母である伯爵夫人は、昔賭博で財を成し、勝利を招く3枚のカードの秘密を知る「スペードの女王」であるという逸話の持ち主なのでありました。
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さて、絶望の底にいたゲルマンですが、勝利のカードを知り金持ちになればリーザと結ばれることも夢じゃないと考え始めます。野望に燃えたゲルマンは突然リーザに告白。そこでリーザは婚約者がありながらゲルマンを受け入れる気持ちになり、屋敷の秘密の鍵を渡します。仮面舞踏会の夜、ゲルマンは屋敷に忍び込みますが、まずは夫人を待ち、カードの秘密を教えろと詰め寄ります。ピストルで脅すと夫人はショックで亡くなってしまいました。駆け付けたリーザは驚き、「私じゃなくてカードが知りたかっただけなのね」と大ショック。
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嵐の中、苦しい状況に悩むゲルマンの前に伯爵夫人の亡霊が。リーザと結婚するように。そして、秘密のカードは、3、7、エース。冬の河岸で待ち合わせをしたリーザとゲルマンでしたが、ゲルマンはカードにとりつかれ、狂気の中でリーザを押しのけて賭博場へ走り去ります。絶望して運河に身を投げるリーザ。
賭博場で所持金の全てを賭けるゲルマン。まず3。そして倍の金額を7に。そして3度目の勝負を、リーザを取られたエレツキー公爵が相手になります。しかし・・・3枚目のカードは、エースではなく、、、「スペードの女王」。全てを失ったゲルマン。現れた伯爵夫人の亡霊を前に、恐怖と怒りと狂気の中で命を絶つのでした。
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感想
カード賭博と縁がないので一瞬話に入りにくいのですが、当時の社会事情を知るとなるほど~と、野望にかられ欲に駆られて自分を見失う悲劇がわかります。今の時代だったらなんなのでしょう。麻薬・派遣切り・または一攫千金を狙う金融業の・・・株価の下落・・・?

決闘と同じく、賭博は禁止されながらも広範囲に行われていたようです。特にこの小説が書かれた時代1820~はカード賭博が激しく蔓延。18~19世紀のロシアは専制政治のため出世も独断で決められ人生の予測がつかなかったそう。なので偶然性と一攫千金にかける機運が高まったようです。何事も・・フェアで地道なのがいいよね。そうじゃないと、モラルが低下するよねT_T。プーシキンは18歳で社交界デビューしてからカードの虜となり、常に借金苦状態でした。熱しやすく自制が効かない性格は負債を増やし、自作を賭ける事もありましたとさ。なので、「スペードの女王」は、カード賭博の通ならではの、2チャン的裏ネタストーリーなのです。粋ですなぁ。また、ゲルマンは「人生は賭博のゲーム」を歌いますが、結局はリーザを取られたエレツキー公爵が勝負相手として全てを得ることとなり、これもまた決闘の別の形だったように思います。あぁ、プーシキン!君の人生はロックだ。。。。

純粋な恋心から始まったゲルマンの思いは、様々な欲が絡んであらぬ狂気へと導かれます。そんな様子を見事に歌い、演じたゲルマン役のウラディミール ガルージン氏は、ゲルマン役17年の、ドラマティックテノール。普通の人がおかしくなっていく感じがなんとも言えませんでした。スペードの女王の公爵夫人はエレーナ オブラスツォーワ。レーニン勲章と国家勲章を授与された世界が誇る「ロシア人民芸術家」。迫力でした!。「スペード」にちなんだと思われる舞台設定はとても美しく、賭博シーンも幻想的。ただ、一つだけ難を言えば、衣装が皆黒なので、どの人なのかわかりにくいし不思議な感じがしてしまう。でもそれは庶民の感想?きっとモノクロの妙を生かした魅力が優っていると言うべきなのでしょう!

素晴らしかった、ボリショイオペラ♪ ありがとうなのでした♪♪
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ボリショイ オペラ 「エフゲニー オネーギン」 [オペラ]

6月に見ましたオペラです^^

ボリショイ オペラ 「エフゲニー オネーギン
6/24 東京文化会館
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初演:1879年 モスクワ マールイ劇場
音楽: ピョートル イリイチ チャイコフスキー(1840-1893)
台本: ピョートル イリイチ チャイコフスキー
原作: アレクサンドル プーシキン(1799-1837)
音楽監督: アレクサンドル ヴェデルニコフ
演出: ドミトリー チェルニャコフ
指揮: アレクサンドル ヴェデルニコフ
ボリショイ劇場管弦楽団・合唱団

タチアーナ: タチアーナ モンガローワ
オリガ(タチアーナの妹): マルガリータ マムシーロワ
フィリーピエヴナ(タチアーナの乳母): エンマ サルキシャン
エフゲニー オネーギン(レンスキーの友人): ウラジスラフ スリムスキー
レンスキー(オリガの婚約者): アンドレイ ドゥナーエフ
グレーミン公爵(タチアーナの後の夫): ミハイル カザコフ

音楽も歌も素晴らしかったのだけど、どちらかというとお話の方にのめり込んでしまいました^^;

<おはなし>
内気な田舎娘、タチアーナは(冒頭写真右端)読書が好きなおとなしい上品な女性。ある日、妹のオリガの婚約者レンスキーが都会の青年オネーギンを連れてくる。洗練されたオネーギンに皆興味深々、そしてタチアーナは一目ぼれしてしまったのでした。

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悩みに悩んだ末(暗)、オネーギンに恋文を書くのですが、乙女の恋心はスカシ男オネーギンにサクッと拒否されます(涙)。

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そして、よりによって、タチアーナの聖名祝日(同じ名の聖人の祝日)に、レンスキーはオネーギンを連れてくるのです。自分のお祝いなのに暗いタチアーナ。オネーギンは田舎者が嫌いなのか性格が悪いのかいらついています。レンスキーへの嫌みなのかオリガを踊りに誘い、オリガも喜んで応じるところで喧嘩に。そして決闘へ。なんとレンスキーは死んでしまうのでした。

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数年後、長い旅から戻ったオネーギンは、首都ペテルブルグに戻ります。オネーギンは人々の態度の変わりようから、自分が社交界で注目されていないことを知ります。すると!そこに登場したのは社交界の華らしい、女王のような風格の女性・・・タチアーナではないですか!!タチアーナは結婚し、美しく変貌。社交界の中心となっていたのです。急にオネーギンは狂おしい気持ちにかられ、タチアーナに告白。いますぐ自分と一緒に来てほしいと。タチアーナは・・・心が揺れるのです(T_T)こんなやつでも(T_T) でも、「夫と共に生きていく決意を変えることはない」と去っていくのでした。 おしまい。。

<感想>
最初から、タチアーナ頑張れな自分。「タチアーナの手紙」では純な気持ちが切なく歌いあげられます。しかしすっぱりふられてしまい、限りなく暗~~い。その場にいるのがさぞかし嫌だろうと、陰鬱な気持ちが伝わってきます。そして決闘ってなんなの決闘って!!死んじゃうし、もう!!>_<; はらはらな自分。。どうなることやら、の状況で舞台は首都ペテルブルグへ。ちなみに演出は「部屋に大テーブル」が基本となっていて、微妙な違いで雰囲気ががらりと変わるのも見どころでした。華やかな社交界に突然帰国したオネーギンが現れますが、あれ?ぼく、人気者なのに、スターなのにっと困惑中。そこで大輪の花のように現れたタチアーナの、なんと気高く美しいこと!!!!!!!感動!!!!!!。
          スカッとした。(笑)
そして、タチアーナのだんな、「グレーミンのアリア<恋に年齢は関係ない>」が素晴らしかった。^^人生の辛苦を経験した後に、若く美しいタチアーナと結婚した幸せ。あぁ人生って素晴らしい♪ そんな歌でタチアーナが大切にされ、愛されているんだなぁと温かい気持ちになりました^^。そこであつかましくもオネーギンはタチアーナに告白。タチアーナは・・・オネーギンが好きなのね。それでもそれでも好きなのね(;_;)。「オネーギンとタチアーナの二重唱」では、「恋に落ちたのだ~」「心が苦しいわ、オネーギン~♪」しかし、ラストでさくっと、グレーミン侯爵と手に手を取り去っていきます。良かった。早くオネーギンの事が忘れられますように。

プーシキンの原作がベース。単純な話ですが、やはり何事も単純な事の中に人間の深い苦悩があるものですなぁ、と、長年愛されてきたオペラの深みを知るのでした。プーシキンは中流貴族の人気詩人として奔放な青春を送り、リベラルな詩が専制政治に反発したとして20代初めにペテルブルグから6年間追放されます。31歳で結婚し「エフゲニーオネーギン」を発表しますが、妻に色目を使った男爵との決闘に敗れ、37歳で亡くなってしまいました。何か・・オペラを地で行くような人生ですが・・。決闘は禁止されていましたが、「傷つけられた名誉の回復」の儀式であり、名誉の尊重は貴族社会の倫理的基盤として重要な意味があったそうです。ただ、当時の拳銃の命中率は性能的に非常に低かったので、プーシキンの死はとても不運なケースだったとのこと。19世紀後半の露文学の興隆の基礎を築いたプーシキンは、自由を愛し権力の迫害を受け、恋、酒、賭博におぼれた豊かな人間性が今なお愛されているのですね。オネーギンは「反省」から生まれ、タチアーナは「新たな探究」から生まれたとも言われています。 プーシキンがはまってた、賭博に関しては次の機会に!^^

また「エフゲニーオネーギン」はチャイコフスキーの6作目にして最大の成功作(と、書いてある)。チャイコフスキーはタチアーナに入れ込み、オネーギンの事は罵倒(やっぱり爆)。タチアーナは露文学きっての魅力的ヒロインとして、「ロシア女性の神格化」とも言われていました。そしてオペラは、因習的なロシア社会への皮肉である原作とは違って、恋のすれ違いに重点がおかれました。感情が音楽と共に素晴らしく豊かに表現されるオペラとして仕上がったのですね^^ 面白かったし、素敵でした!!!!

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[ぴかぴか(新しい)]タチアーナ モンガローワさん[ぴかぴか(新しい)]、見事でした[揺れるハート]

ではまた~~~^^
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フィガロの結婚 [オペラ]

ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ 「フィガロの結婚」見ました。
@文化村オーチャードホール 2008年12月7日

作曲 W.A.モーツァルト
原作 P.ボーマルシェ
台本 ロレンツォ ダ ポンテ
指揮 ズビグニェフ グラーツァ
演奏 ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場管弦楽団
アルマヴィーヴァ伯爵 ヴィトルト ジォウォントキェーヴィチ
伯爵夫人 ガブリエラ カミンスカ
スザンナ ユスティナ ステンピェン
フィガロ ダリウシュ マヘイ

おばかさんによるおばかオペラである・・・。オペラなの?コントなの?
なんだか字幕の日本語もノリが良くて。「ズッコケ」がツボだった。
バカすぎる・・・!!>▽<!!うはは、と3回位マジで笑いました^^
良くご結婚できましたなぁ。おめでとさんでした。良かった良かった。

おはなし
・アルマヴィーヴァ伯爵の召使フィガロと、伯爵夫人の侍女スザンナの婚礼が近い。
・フィガロは伯爵から部屋をもらって喜ぶが、スザンナから「伯爵は私の体が狙いなのよ、なにを喜んどるんじゃ、このボケ!」とどつかれる。
Image887.jpg(スザンナに言い寄るスケベ伯爵)
・フィガロはなんとか皆で策をねって、伯爵に一発かまし平和な結婚をしようと考える。
・伯爵夫人と、夫人に恋する少年ケルビーノを使った策を練るがドタバタの内に失敗に終わる。
・一方女官長マルチェリーナはフィガロの借金の借用書に、「返せなければ結婚する」という項目を入れており、自分と結婚させようと企んでいる。
・フィガロは、「そんな結婚は無理。私は幼いころに豪華な服を着ていて盗賊にさらわれた。ほら、ここのあざが、良家の生まれを示してる。。」というと、マルチェリーナ、ビックリ!!「あんたは・・私が生んだ子供・・・かぁさんよ!!」フィガロ卒倒。「えっ!あんたは乳母じゃなくて?かぁさん!?」マルチェリーナ「ほら、そしてこの人がとーさんよ!」・・・さっきまで自分に結婚を強要していた女が突然母親になり、因縁の医者が突然父親ということになったのであった。
・フィガロは運命のいたずらにめげることなく嫁となるスザンナを呼んで、4人で家族の喜びに盛り上がる。シカトされたままの伯爵は帽子に花をつけたおばか全開ないでたちでいじけている。4人はめでたく合同結婚式を行う。
Image883.jpg(突然家族になって喜ぶ人々)
・スザンナと夫人は作戦第二弾を決行。結婚式の夜、スザンナが伯爵を庭に呼び出す。しかしスザンナと伯爵夫人は服を変えて入れ替わっており、浮気の現場をおさえようというもくろみだ。
・るるる~ん状態でスザンナの服を着た夫人をくどく伯爵。「こねこちゃん、なんで今までそっけなくしてたのかな~♪るるる」
・一方、その様子をのぞく、夫人の服を着たスザンナに、フィガロが「仕返しに浮気をしましょうぜ、奥さん」と言い寄り、スザンナは激怒するが、とたん、「嘘だよ~声でわかってたに決まってるじゃん♪」ということでラブ×2。
・その姿を後ろから見つけ、伯爵夫人とフィガロが逢引していると思い「おい!そこで何やってんだ、不実な妻が!」と激怒して怒鳴り込む伯爵。
・「この私を見てお許しになって」と伯爵夫人が登場。どしゃーーん、と伯爵ずっこける。
Image884.jpg(夫人登場!)
・伯爵が夫人に謝って、みんなで歌って踊って、おしまい。
・フィガロうたう。「みんな幸せで良かった、辛かったことは今全部忘れよう、歌って踊って忘れよう、幸せだなーーっ」

所感
どうでもいいっちゅーねん・・・。(爆)
でも、序曲の楽しさに気分は盛り上がり、コントの合間の(笑)歌はとても良かった。スザンナの歌、GOOD!フィガロGOOD!夫人は伯爵の愛が覚めたことを嘆き、「愛はどこへいったの、甘いあの時はどこにいったの、」と歌う姿は切なく美しくて、この人一人がマトモな人だった。でも男の人はつまんないのだろうか。どうでもいいが。。でも確かに使用人のイキイキした躍動感がとても魅力的なストーリーである。夜は忘年会だったので、皆で「おばかすぎ~」「伯爵笑える~」「髪型が横山ノック~」とひとしきり盛り上がったので、やっぱりこれは不滅の人気オペラなのだなぁと思った^^
ちなみにボーマルシェの原作では、セビリヤの理髪師、フィガロの結婚、罪ある母の3部作になっており、第3話は20年後。伯爵夫婦の愛は冷めきり、夫人は不倫の末ケルビーノの子供を産む。(高齢出産か!?)フィガロは勤続30年、一肌脱いで伯爵家の安泰を導く結末になっている。正直伯爵夫妻には仲良しでいてほしかったが、この調子じゃ一生変わらんだろう、という気もしていた。でも奥さんはかわいそう。あぁ、どうでもいいです。。。

作品の背景
モーツァルトは1756年に生まれ、神童として名をあげ名声を得たが1781年、宮廷作曲家として仕えるザルツブルグ大司教と決別してウィーンに移住。「給料が少ない」と反発したのである。音楽への理解を示さない屈辱は理解し得るものらしいが、権力者にたてつくのはあり得ない時代であった。と、考えるとこのフィガロの結婚の内容は非常にありえないことだらけである。おばかな伯爵の存在。機知に富んだ使用人が伯爵夫人と組んで主人をやりこめるという内容。最後には伯爵が謝罪して全員並列で円満解決である。

原作は戯曲・フィガロの結婚、ボーマルシェが書いた喜劇である。コメディフランセーズでの初演は1784年。空前の大成功となり、1789年のフランス革命の原動力になった。フランス革命の曙とされ、パリ祭のシーズンになると多く上演されている。

モーツアルトはこの原作にダポンテの台本でオペラブッファを完成させ皇帝ヨーゼフ2世に美しい音楽を聞かせ、体制批判になっていないという許可を得た。戯曲を禁止した皇帝が上演を許可した理由としては、①音楽に惹かれた②台頭する貴族の力を弱めたかったなど色々言われている。1786年(30歳)、ウィーンでモーツァルト自身の指揮で上演し大ヒットしたが、やはり危険視され9回の公演で早々に打ち切られた。その後1787年プラハで大ヒットし、モーツァルト旋風がおこる。
同年ドンジョバンニもプラハで初演。1790年コシファントゥッテ初演、1791年魔笛の初演、12月5日に死去(35歳)。天才の、早すぎる最期であった。。。そして私の父と命日が同じであった。←一番どうでもいいっちゅーねん^^;

渋谷でごはんに困ったら♪
Sumile東京
http://www.sumiletokyo.com/content.html
文化村帰りの場合、直線距離だと結構近いので地図どおり行きましょう!
ひと皿が多いようだけど、ひとりずつに取り分けてもらったら楽。
結構おいしいのに、お食事もワインもお安めの渋谷プライス
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(盛り上がりの末、写真はデザートのみ^^;)

ではまた!
インフルエンザの予防接種は受けましたか?
風邪に気をつけてm(_ _)m おやすみなさい。


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ロッシーニ「オテッロ」 [オペラ]

ダイワハウス プレゼンツ ロッシーニオペラ 「オテッロ」見ました。
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ロッシーニ オペラ フェスティバル(以下ROF)の初海外公演の初来日公演。ありがとう、ダイワハウスさん。ROFは1980年にロッシーニの生地・イタリア ペーザロ市が実現させ、以来毎年開催され2008年で29回目となる。ペーザロのロッシーニ財団が学術研究を行い後世ゆがめられてきた楽譜を改訂し、それをROFが発表するという形を取っている。学術的基盤を持つ活動は世界の信頼を集め、さらに有名歌手や指揮者を呼ぶことで話題を集めてきた。モダンな作曲家を演奏する姿勢として古楽器演奏や文献的復興に向わず、常に未来を志向し、個性的な演出との相互作用で大きな成功を収めてきた。
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「オテッロ」
Bunkamuraオーチャードホール 2008年11月20日

初演 : 1816年12月4日 ナポリ フォンド劇場(ロッシーニ24歳)
指揮:グスタフ・クーン
演出:ジャンカルロ・デル・モナコ
出演:オテッロ・・・グレゴリー・クンデ(テノール) ・・素晴らしかった!「ロッシーニが描くのは人と人が作り出す力強い関係性のドラマ。熱い思いや激しいやり取りが胸に迫ってくる」 なんと、数年前にのどのがんを患ったが完治したそう!
   デスデーモナ・・・イアノ・タマール(ソプラノ)
   エルミーロ:ミルコ・パラッツィ(バス)
   イヤーゴ・・・フェルディナント・フォン・ボトマー(テノール)
   エミーリア・・・マリア・ゴルツェフスカヤ(メゾソプラノ)
   ルチオ・・・コジモ パノッツォ(テノール) ほか
管弦楽:ボルツァーノ・トレント・ハイドン・オーケストラ
合唱:プラハ室内合唱団
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おはなし
ヴェネツィア元老院の広間。トルコに勝利したオテッロ軍隊が到着する。総督は褒美を聞き、アフリカ出身のオテッロは「ヴェネツィアの市民権」と答えた。その言葉に反応する総督の息子、ロドリーゴ。ロドリーゴが恋するデスデーモナとオテッロは恋仲であり、オテッロに市民権があれば二人は結婚できるからだ。そこで悪者イヤーゴは、ロドリーゴに耳打ち。アフリカ男を遠ざける策略がありますぜ。一方、すっかりロドリーゴと娘を結婚させるつもりのデスデーモナの父。娘は快い返事をせず、父激怒。デスデーモナはロドリーゴに、実はオテッロと既に結婚していると告げ、ロドリーゴ激怒。悪者イヤーゴはデスデーモナの書きかけのオテッロへの恋文を、ロドリーゴに出した恋文だと偽ってオテッロに見せる。恋人浮気に嫉妬し、オテッロ激怒。悲しみに暮れるが手立てはないデスデーモナ。あぁ。ここに愛する人が慰めに来てくれれば・・と泣き暮れて眠りにつく。そこに忍び込んでくるオテッロ。この不実な女!許さない!殺してやる!「ひどいわ。あなたを愛したことが・・罪なのね。さぁ殺しなさいよっ」オテッロはデスデーモナの首を切るのであった。そこへ現われるご一行。「イヤーゴが策略を白状した。オテッロに娘をやろう」と父。「色々悪かったな、幸せになってくれよな」とロドリーゴ。がっくりうなだれたオテッロは、デスデーモナのなきがらを見せ、手を握りながら自分の首を切るのであった。おしまい。
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感想
上記のお話は私がすっきりまとめたのでとても簡潔なのだけど、もっと色々ありまして、その間登場人物は皆深く苦しんでいるのです。だから様々な誤解や誤解を信じ込んで頑固になってるオテッロ、いつまでもはっきりしないせいで悲劇を招いたデスデーモナに、いらいら>_<;!「なんでそこで言わないの~?」「愛する人を信じてないわけ~?」と、もう私、泣きそう(爆)。登場人物全員に、週一回、3ヶ月くらいの心理カウンセリングを受けることをおすすめしたい。悩む前に、事実の把握。苦しむ前に、考え直そう。平和で温かいお話が好きな私にはちょっとマイナスの感情オンパレードできつー。(・_・;
といってもそれは正しいこのオペラの楽しみ方ではありません^^; なんといっても曲、歌が見事!!同じ人間のはずなのに・・何故こうも違うのでしょう。声帯が、気管が、どのように違うのでしょうか?響くテノールは見事。苦しみぬいたデスデーモナの悲痛な気持ちを訴える歌声。ゴンダラ漕ぎの歌「悲惨な時に、幸福のときを思い出すほどつらいことはない」(ダンテ神曲)の歌でさえ、天からの声のように、おそろしく美しいのです。レベルの高い芸術に触れた、夢のような時間でした。
ご覧の通り舞台はとてもモダン。ヴェネツィアらしく海と空が必ずあります。こんなに明るい日差しがあっても、人の心はドロドロするものなのでしょうか。嫉妬や愛の悲しみが大きいのは、愛が深いからか、欲望に忠実だからか。この壁面のドアがたくさん動いて面白いのだけどすぐに慣れてしまうので、もう少し舞台の展開があってもいいのでは、という気になりました。でも、シンプルにまとめて心理描写を深く描いたのでしょうか。いずれにせよオペラの真髄である音楽と歌が素晴らしかったので、満足でした。
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ファイナルのシーン。運命はなんて残酷。。
http://jp.youtube.com/watch?v=x6uwSxQaiI8
しなくてもいい、決闘シーン。壮絶!

ロッシーニってどんな人
Gioachino Antonio Rossini (1792-1868)
1810年、最初のオペラを上演。1813年にベネツィア初演の「タンクレディ」が大ヒットして、その名声がヨーロッパ中にとどろく。次々と、「セビリアの理髪師」など20作品を発表し、名声と富を手に入れた。1822年ベートーベンはセビリアの理髪師を絶賛。そして、「皆ロッシーニに夢中で、なんで私は人気ないの?」とぼやいていた。スタンダールは、「ナポレオンは死んだが、別の男が現われた」と、ロッシーニの大物振りを讃えた。1825年、仏王シャルル10世の即位に「ランスの旅」を献上。「フランス国王第一の作曲家」の称号と、終身年金を得る。1829年、「ウイリアム テル」を最後の作品として引退(37歳)。
引退後は美食家として生き、レストラン経営と、ボローニャの豚飼育に情熱を注いだ。「ロッシーニ風」(ヒレステーキにフォアグラ、トリュフを添えたもの)など、料理名でも名を残し、時々は料理の名前をつけたピアノ曲を作ったりした。トリュフをこよなく愛し、ワーグナーが音楽談義の為に訪問した際も、トリュフをみつける豚の飼育に関して熱弁を奮い、ワーグナーは困惑したらしい。その人柄は、「才能豊かな怠け者」で、セビリアの理髪師は3週間で書き上げたがいざ初演になって序曲を書き忘れたことに気づき、過去の作品を転用。同じ旋律の遣い回しや丸写しはおてのもの、のちゃっかりぶりであった。どうもこの時代的に「天使のようなイケメン」だったようで、数々の浮名を流したらしい。おおらかで音楽や食の喜びを追及する享楽的な天才だったと推察します。
死後は忘れられがちで「セビリヤ」とウイリアムテルの序曲の作家として意識されるほどだったが、生地ペーザロのロッシーニ財団の研究とROFの活動により、そのオペラが評価され、多く再演されるようになりました。今度はセビリヤの理髪師を見ようと思います^^

200px-Rossini-portrait-0.jpg250px-Rossini1.jpg
19世紀のイケメン     トリュフ王

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シブヤ西武 花壇の坦坦緬はお気に入りのメニュー。1300円。おすすめ~^^
いつもは好きなシャンパンも我慢するのに、うっかり開演前に食べてしまった。
睡魔と闘った。。。無念。。。
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プラハ室内歌劇場「魔笛」 [オペラ]

土曜も仕事~月曜そして火曜も仕事~の合間をぬって、行って参りました、「魔笛」です。
そして連ちゃんのスケジュールを組んでしまった私が悪かった。
夜はZepp Tokyoでピロウズのライヴの予定が~・・。心沸き立つライヴの予定が~・・。
いつもZeppの時は、新橋で荷物を置いて、ゆりかもめに乗るのです。「何も買わないよね」、と・・・1000円を持ち・・・よりによって、往復切符を買い、手元には360円。
先に行った友達からは「最前確保!」のメールが。わ~い♪と入場しようとしたら・・
ドリンク代500円を忘れてた!!
私としたことが・・。。どうしてもダメですか~と聞いてもダメです、と笑顔で答える子供顔のスタッフ。
友達には最前を抜けて500円を持ってこさせることはできません。てゆーか、電波、圏外。
また新橋まで行って戻ってくる根性がありませんでした。はい、帰宅ですT_T
欲張りすぎた、一日。楽しかった魔笛を満喫して、良しとしよう。素晴らしい一日だったのだ!贅沢な一日だったのだ!

プラハ室内歌劇場は、プラハ国立歌劇場、国立劇場、チェコフィルの中心メンバーで構成され、設立時からモーツァルトオペラの上演に力を注いできました。現在は演出家マルティン オタヴァに率いられその完成度の高さに世界が注目を集めます。モーツアルト生誕250年の際世界各地でモーツァルトを上演。世界中からオファーが殺到し、日本でも2006年フィガロ、魔笛を大好評の内上演しました。今回はその再演となります。

魔笛 
(初演:1791年9月(ウィーン、アウフ・デア・ヴィーデン劇場)・・モーツァルトの指揮、シカネーダーはパパゲーノを演じた。)
台本:エマヌエル・シカネーダー
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

ザラストロ: イヴァイロ グベロフ
タミーノ: オトカル クレイン
パミーナ: イヴェタ イルジーコヴァー
夜の女王: エレナ ガズディーコヴァー
パパゲーノ: イルジー クビーク
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(中央はパパゲーノとパパゲーナ、右端がタミーナとパミーナ)

おはなし
古代エジプト。王子タミーナは、捕らわれの王女パミーナの絵を見て一目ぼれ。パミーナの母、夜の女王は助けてくれれば王女と結婚させてやるといい、タミーナは魔法の笛をもらう。陽気な凡人、パパゲーノも鈴をもらい、王子に同行。笛と鈴が活躍しつつ、捕らわれの館にたどり着く。ところが~。王女パミーナをさらったザラストロは実は賢者の宗教家であった。王子タミーナを後継者にしようと思い、また、邪悪な夜の女王から守るためにパミーナをさらったのだ、とのこと。えっホント、どうなのそれって、と思いきや、すっかりそういうことになっている。パミーナとタミーナは、会った途端、「あぁあなたなのね」ということで、既に深く愛し合っている。ザラストロは祭司たちとおごそかに現われ、タミーノは試練を受けることになる。3人の侍女の誘惑。パミーナさえも遠ざける無言の行。試練なんてヤダーっと言うことを聞かないパパゲーノをちゃんとやれよ!と叱りながら、頑張るタミーナ。なぜか突如、老女の愛を受け入れたパパゲーノの前で、老女は美女へと変身する。子供たくさんつくるんだ~♪と喜びのパパパ。夜の女王はひそかに雷鳴に打たれ、復讐の野望に頓挫する。試練をまっとうしたタミーナはパミーナと結ばれ、全員がイシスとオシリスの神を讃えて唱和して楽しくおしまい。

感想
まぁ、おはなしはそういうおはなしで、宗教的試練と言ってもタンホイザーみたいな深刻な重みはなく、タミパミの愛も、アイーダみたいにねちっておらず。ラボエムのような不幸もなく。モーツァルト祭りと言った感じの楽しいオペラなのでした♪♪オペレッタか?と思うほどの陽気さは、演出から生まれる楽しさなのでしょうか。序曲の和音は「自由・平等・博愛」を示すといわれ、始まっていきなり王子を襲ったヘビを退治した侍女も、「戦うわ~♪・・・勝ったわ~♪勇気が勝ったのね~♪」とえっもう勝ったの、となんだか真面目なんだかギャグなんだか、何かとツッコミどころが多い展開である。パパゲーノも、釣りバカの浜ちゃんキャラ全開で、「健康的」といったところでしょうか。「パパパ」も楽しかったです♪夜の女王の存在感が薄かったので、「気の毒な悪者」になってました。でもアリア「わが怒りの火は」は聞き応え、ありでした。ということで、音楽を楽しむオペラとして、楽しく、華やかでした!!オペラにありがちな、主役の二人がオデブな中年ということもなく、フレッシュなタミパミで可愛かったです!若い二人は1秒で恋に落ちるのね!!らびゅーーん!
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モーツァルト(1756-1791)の4大オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファントゥッテ」「魔笛」は30代の晩年にかかれました。魔笛はモーツァルトの音楽体験を盛り込んだ魅力満載のオペラ。台本を書いたシカネーダーはモーツァルトの知り合いで、生活に苦しむモーツァルトに作曲を頼んだのでした。
シカネーダーとモーツァルトはフリーメイソンのメンバーでした。(モーツァルトは1784年に入会。)フリーメイソンは理想主義的な慈愛に満ちた共同体を目指す集団で会員は貴族、知識人、芸術家が多く、今も活動する団体なのですって。魔笛は教義を基にした歌詞もあり、フリーメイソンの精神を象徴しているらしい。試練を受ける様子などはフリーメイソンの秘儀が象徴されているとのこと。ふむふむ。。モーツァルトはこの初演から2ヶ月後、35歳でなくなってしまうのですが、それを予知していたのか、今までの風刺や告発風オペラとは一変して「フリーメイソン」の教義を元に、理想的な社会や男女関係を描いたことは、平和な家庭を望んだモーツァルトの心の願いかと言われているようです。

美しい音楽と明るい愛情に、平和な気持ちになりました♪
ライヴはまたの日に♪るる~( ̄▽ ̄v 

パパパ(これは私が観たのではないのですが。プラハの方が、ヒョウキンで面白かったけど可愛い雰囲気は同じ!)
http://jp.youtube.com/watch?v=87UE2GC5db0&feature=related

夜の女王(これも私が観たのではなく、超コワイ!プラハのはそんなに深くなかった。)
http://jp.youtube.com/watch?v=DvuKxL4LOqc&feature=related
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アイーダ、観ました*^_^* [オペラ]

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今日の桃の木。頑張って開きかけてるんだけど、今日は寒かったにゃ~(・_・;

で、オペラシティでアイーダを観ました。アイーダは初めてです。
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新国立劇場10周年記念特別公演、大好評だった98年の公演の、再演(3回目)との事。昨日の仕事と、明日の仕事の間の休日。その一日でエジプトにいた、そんな気分である。大げさではなくかなり本気。この東京の舞台にエジプトの宮殿がそのまんまやってきた。エジプトの町、宮殿の賑わい、荘厳な儀式、、王女の部屋、お化粧、ナイル河!アフリカの昔の文化はクレオパトラ位しか知らないので、異国情緒、満喫です。

アイーダは、スエズ運河開通の1869年、開通記念行事の一環として、エジプト国王からジョゼッペ ヴェルディに依頼したオペラです。登場人物はエジプトの英雄ラダメスと奴隷のアイーダ、その父、エジプトの王女アムネリス。奴隷のアイーダは実は戦争に負けたエチオピアの王女、そしてラダメスとラブラブである。エジプトの王女アムネリスもラダメスにぞっこんなのでした・・・・。

戦いに勝ったラダメスの凱旋を迎える宮殿と祭りの盛り上がりはとにかく見事。どんだけ栄えてたんだ、という華やかさ。お馬さん二頭が駆け込んでくる!花びらが舞う!お昼にワイン、幕間にシャンパンを飲んだけど寝なかった( ̄▽ ̄ エジプトの人はツタンカーメンみたいな頭の飾りを付けていて、私には昔のエジプトってゆーか、スターウォーズやらなんやらの宇宙の人に見えた。女性は皆ナカシマミカさんみたいな髪だった。そしたら、アムネリスの部屋の、お化粧エリアに、ナカシマミカ風カツラがあった。皆カツラなのか~??一方、エチオピア人のアイーダは、ジャガーさんに似ていた。前回の公演の写真(添付)でも、やっぱり、ジャガーさんに似ている。。。

第4幕、ラダメスはアイーダを愛するあまり、うっかり祖国を裏切り、死刑の判決を受けます。アムネリスは私を愛するなら助けてやるわよ、と圧力をかけるが断られます。生きながら墓石の下に閉じ込めるコワイ死刑なのだけど、ラダメスが墓石の下に入ると・・・ステージが、ぐわーーーっと、上がって、墓石の下が見えるのです。墓石の下と、墓石の上の地上の、ダブル構造になるのです。お約束の2重舞台のようなのだけど。墓石の上は、きっと軽いんだろうけど、石像やら重いもの満載なんだよー。あーびっくりした。そしたらアイーダが忍び込んできて、二人で死後の愛と自由の世界を夢見ながら歌います。その墓石の上で、アイーダと二人でいることを知らないアムネリスは愛する、死に行くラダメスの平安を祈っているのです。。。アムネリスはこてんぱんに振られて、そしてラダメスもアイーダも死に、その後の人生、やっていけるんだろうか。なんだかアムネリスはイヂワルだけどちょっとかわいそう。

とても美しくゴージャスなエジプトを満喫しました。明日は日本のサラリーマンに戻れるかしら??
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マリインスキー オペラ [オペラ]

「ホヴァーンシナチ」観て来ました!
サンクトペテルブルグ、マリインスキー オペラ、芸術総監督・指揮 ワレリー ゲルギエフのロシア オペラです!

もう、素晴らしいの一言!難しい、長いと聞いていたので途中でオチたらゴメン、と友達に伝えて臨みましたが、もう、全然!!最初からくらいついて見てしまいました。時間もあっという間。2時から6時半まで、休憩二回の4時間半でしたが、まるで飽きなかった。ワクワクしっぱなしでした。良い機会をあたえてくれた友人に感謝です。

ロシアのオペラは初めてだったので、超古典なのかな・・?と思っていたのですが、それが素晴らしい意味で、「超古典」なのです!舞台、衣装、素晴らしく、部屋のセットなど、すごい「Russian」の世界!こんなインテリア見たことない!!住んでみたい!しかし全くカジュアルウェアが似合わない!そしてホヴァーンスキーが白馬で登場し、ビビる!ヒヒーンってなっちゃったらどうしよう~(*_*; ウン○しちゃったらどうしよう~(+_+; 飛行機で来たのかな~(・_・; などと凡人は一瞬にしてドギマギしてしまいました。しかしお馬さんは、立派に役をこなして退場。当たり前か・・。

そして、なんと言っても歌!!!素晴らしい!私は今日、人の声というものが素晴らしい楽器であること、いや、人の手によって作られた楽器をはるかに越えた美しい音であることを実感しました。誰もがすごい、群集のコーラスも完璧。さすが、ロシアオペラ!でした。そして最初からゲルギエフ氏(ダンディーー!)のオーラを感じて、引き込まれたのでした。

時代は17世紀後半、ピョートル大帝が実権を握るあたりです。旧体制派の銃兵隊、分離派とそれを弾圧するピョートル大帝と、その周辺の貴族や民衆の群集劇。色んな人が出てきます。ムソルグスキーが描きたかったのは繰り返されるロシアの悲劇、とのこと。ロシアの帝政は、ずっと中世の専制国家のままの体制だったので人民の悲しみや絶望はかなりのものだったと思われます。歴史、深いです。

終わってからもしばらく17世紀のロシアの空気に包まれていましたが、鮮やかな上野の町並みに迎えられ、現実に戻りました。またロシアオペラ、みたいです。そして、いつかペテルブルグに行きたいと思います。
ところで、余談ですが、何度か訪れている函館。。。雪道の街灯とか見ると、「ペテルブルグか!?」といつも思うのですが、似てませんか?ペテルブルグ、行った事ないけど。 そんなイメージです(^~^


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