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7つの習慣 [読書]

7つの習慣-The Seven Habits of Highly Effective People
スティーブン・R・コヴィー
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30カ国語に翻訳され、1000万部を超える記録的売り上げを達成しているとのこと。
コヴィー博士は「ビジネスの思想家」。「コヴィーリーダーシップセンター」は企業のリーダーシップ開発や経営コンサルタンティングを世界の優良企業で行っているらしい。

大昔に買った本を、ようやく読みました^^;なんか鼻息荒い時に買ったらしいのだけど、つまんなそうで本棚の奥に・・^^;(なぜ買う・・)でも面白かったです!一応ビジネス書で「真のリーダーになり、マネジメントの本質を知る」などとあるのですが、読んでみたら自分としては、「人生における明確な目的の方向性を持つようになる」や「忘れていた人間本来の温かさを取り戻し、本当の喜びを生活の中で味わえる」などに興味を持ちました^^。
さぁ頑張ろう的な自己啓発本ではなく、自身の子供さんとの関わりなどの例も多くあって、身近な人間関係への取り組み方に関してもふむふむとうなずく点が多かったです。ちょっとさわりだけ、抜粋&記録です^^

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表面的な成功(社会的評価)に恵まれた人の中でも、
真の成功(優れた人格を持つ事)を達成していない人もいる。
しかし遅かれ早かれこのことは、その人のもつ長期的な人間関係の全て
(仕事仲間、夫、妻、友人、悩みを抱えている子供など)
において現れてくるだろう
人格は言葉よりもずっと雄弁なのである。

コヴィー氏は、1776年からのあらゆる成功本を研究した。すると、前半150年間は「人格主義」の成功論が語られている。それは誠意、謙虚、誠実、正義、忍耐、勤勉、節制などを大切にする精神論的なものである。成功と言われる人生には裏付けとなる原理原則があり、その原則を体得し人格に取り入れる以外に、人が「真の成功」を達成し「永続的な幸福」を手に入れる方法はないと教えている。

ところが、第一次世界大戦以降は「個性主義」時代へと移行する。個性、イメージ、スキル、人間関係をスムーズにする手法やテクニックをフィーチャーする成功論になってくる。自己PRのテクニックや「笑顔は友達をつくる」などの「人間関係」と、前向きな考え方、「念ずればかなう」などの「積極性」の2つに焦点は絞られている。個性主義は表面的で薄っぺらい価値を追求するものであり、応急処置的手法で対処すると、問題は何度も再発する事になる。

満足の泉はその人の心に湧き出るものである。自分自身の「人格以外のもの」を変える事で幸福を求める人は、実を結ばない労力に人生を浪費し、避けようとしている悲しみを倍増させる結果を招くだろう。内的な安定性は、他人がどう思うかではない。自分の中から生まれるものである。自分の精神と心に深く根付いた正確なパラダイムと正しい原則に従って生活する事からもたらされる。自分の価値観に忠実に生きる事こそ、自尊心を呼び起こす源である。

「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つける事はできない」(エレノア ルーズベルト)

なんらかの出来事により、傷ついた、悲しい、みじめな想いを持つ時。その想いは自分で決めている事なのである。人から課せられたものではない。あなたの許可なくして、あなたを傷つける事はできないのである。物事の捉え方を変換して、周囲からの影響に振り回されることなく、主体性を発揮することが大切である。自分は責任のある(反応を選択する)人間だということを悟る事が全ての習慣の基礎となる。

7つの習慣とは;主体性を発揮する事/目的を持って始める(自己のリーダーシップを取る)/重要事項を優先(自己管理)/Win-Winを考える/理解してから理解される/相乗効果を発揮する(創造的な協力の原則)/刃を研ぐ(バランスの取れた自己最新再生の原則)
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人生の勝負は、人との比較や人から見た自分としての評価でなく、内なる自分にどれだけ忠実に生きているかというところにあるのだな。そうでなければ、どんなに社会的に成功しても、お金がたくさんあっても、人から羨ましがられても幸せではないということね。そして、「内なる自分の人格」を確立することが、幸せの深さに結びついてゆくものね。
そして、「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つける事はできない」この言葉は印象的!自分こそが自分の心の主人であり、何事も、自分が決めているのだ。傷つく必要はないのです。自分で投げ出さない限り、自分の尊厳はそこにある。(というのはガンジーの言葉だったか・・)そして、あらゆる出来事は自分の決断である。翻弄されるのでなく決定者となり、主体性を持つ事が大切。フォースだ。フォースを使え。きっと苦境に強くなれるし、人のことは気にならないね^^
人との関係においては、やはり、人を尊重する事、理解する事、Win-Winの関係を追及する事などが大事ね。世の中全てがWin-Winになれば素晴らしいね。難しいけどそれを考えなきゃ始まらないっていうか、愛がないし生産性なくなるし。人を気にするからこそ、人のLoseによって自分がWinになるという思考になるのかも。主体性を持つという事は、相対的でなく絶対的になるということで、結果、自分を尊重し人も尊重する事に繋がるのかな、と思ったり。
ま、理屈よりも実践ね^^ ということで、フォースは明日から。おやすみなさ~い(^o^/
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「グローバリゼーションと人間の安全保障」アマルティア セン [読書]

グローバリゼーションと人間の安全保障 
アマルティア セン  
日本経団連出版 2009 2月 ¥1800
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なかなか読みやすく、世界の動向が人としての心とつながってる事と感じました^^
アマルティア セン氏はインド ベンガル州に生まれ大飢饉を経験。飢餓は天災でなく人災であるという確信を持って経済学を勉強し(ケンブリッジ)1998年にノーベル経済学賞を受賞した人です。なお人間の安全保障、「ヒューマン セキュリティ」とは、1998年に小渕首相が訴えた「人間は生存を脅かされたり尊厳を冒されることなく創造的な生活を営むべき存在であると信じています。」の言葉が概念となっています。
青字は本の内容。かなりはしょってますが・・黒字は私のコメントです^^

<グローバリゼーション過去と現在>
反グローバリゼーションの活動はますます激しく、国際会議が中止に追いやられていたりして・・私もその考えに準じたことを何度か書いた訳ですけど。さて、グローバリゼーションって何だ?いいのか悪いのか?というお話。

賛成派・・・「西洋文明の世界文明に対する素晴らしい貢献である。」
否定派・・・「西洋による世界支配の過程である。」
確かに、先進国は自由貿易を進めていて、保護して育てるべき途上国の産業が育成されない。先進国の市場をそのまま持ち込むことによって弱者の貧困は悪化する。という現状からして批判されるべき要素は多いのですが、セン氏によると・・・
「グローバリゼーションは新しいものではない。そもそも1千年前のハイテクは中国の印刷、時計、磁気羅針盤、インドの十進法、アラビア数字だった。グローバリゼーションは古来からのものであり、今の西洋の業績も西洋だけがなしえたものではない。インド料理のタンドリも元々中東のもの。インドからイギリスに伝わっている。文化とは結びついているもの。世界の進歩は交易、旅行、移住によって思想、知識、芸術が拡散しグローバルな相互活動で形成された。分離主義、究極の自給自足で井の蛙になるのは正しくない。経済交流と技術進歩がもたらす恩恵を、貧困層や弱者の利益を配慮していかに有効に活用するかが問題。貧しい人々がグローバリゼーションによって必要なものを取得する制度改革が必要なのである。そして、その有効性の検証には人間の安全保障が最優先されるべきである。」 *貧国の輸出を抑制する結果をもたらしている貿易規制、医薬品の使用を制限している特許法、医療制度、教育など。また、G8による武器輸出の問題(87%。アメリカは50%。戦争、抗争は経済発展に破壊的打撃を与える為)
★ふむふむ。やはりグローバリゼーションは植民地支配から始まった大国の搾取~西洋化のイメージなのだけど、そう言われると確かに人類の歴史は西洋一辺倒ではなかった。随分と昔だが・・忘れてはいけないことだと思った。そして井の中の蛙はイカン。世界は発展を分かち合い享受し合ってこその文化、文明である。でも自国文化も大切。やっぱり先進国が利己的なのが問題なのは明らかなのですが。。。こういうことは、ノーベル賞の人が言えば説得があるので是非、頑張って頂きたい、と思いました。

<文明は衝突するのか>
これはなかなか自分のものの考え方としても参考になりました。

人は複数の集団に同時に所属でき、その一つのみによってアイデンティティが限定されない。
---アメリカ人、ハワイ出身、女性、キリスト教徒、菜食主義者、詩人、愛鳥家、宇宙人の来訪を信じている---
一律に「イスラム世界」「キリスト世界」「ヒンズー世界」「仏教世界」と区分けする事は、わざわざ垣根を作り堅固な箱に閉じ込めることである。他の仕切り方には貧者と富者、階級、職業、支持政党など。
人を憎むことは簡単な事ではない。しかしある日熟練した扇動者が言う。「あなたはユーゴスラビア人ではなくスラブ人である。あなたと私はアルバニア人が嫌いだ。」憎しみを作り出す技術は支配的、好戦的アイデンティティの持つ魔術的力を呼び起こす。優しさや共感を飲み込んでしまう。それが暴力やテロに発展するのである。世界はアイデンティティの複数性を認める必要がある。アイデンティティとは、責任のある人間として多様な関係や所属の中でどれを優先していくか自分で決めるもの。私達の多様性が多面的であることこそ世界を一つにする時に欠かせない。世界は(文明などで分類するより)そこで想定されているよりもはるかにずっと豊かなのである。
★なるほど!!!私は昔から人を分類して特徴づけたり批判したりするのが嫌いでした。「女って・・」とか「たばこを吸う人は・・」とか。だって、一緒くたにしていいのか?って思っちゃう。これを読んですっきりしました。まとめて区別しようとするから民族抗争が絶えないのだな。人は一人ひとり違うはず。そして個性が多様性を生む。人間は果てしなく豊かな存在なのである。「あの人はこのタイプ」と区分けする見方をしていると、人の素晴らしさも、自分のアイデンティティも見いだせないような気がしません?狭く、狭くもっていくのはやめよう!と思いました。

そしてもう一つ・・・・
20世紀直前にニーチェは言った。「空にひとつの星もなくあるのはこうもりと梟と、そして気の狂った月だけだ。」ニーチェは人間性の将来に懐疑論を持っていた。実際20世紀には人類は2つの大きな大戦、ホロコースト、ポルポトの大虐殺を経験。人類にとって2000年のミレニアムはモラルについて冷静に取り組むいい機会だったのに、驚くべき事にその分析は全くされなかった。ミレニアム祝典のまばゆい光で、梟も狂った月も見えなくなった。イスラム歴千年紀(西暦1591~)においては、ムガール帝国アクバル王が徹底して取り組んだ。宗教を異にする共同体間の関係について。多文化社会化したインドの平和共存について。理論的な考えで王国統治における世俗国家と宗教的中立性の基礎を築いた。人類にとって今大切なのは、自己の道徳的アイデンティティとして、①他者に対して敬意を持って対応する性向②他人の窮状や喜びに対する共感 を持つことではないか。
★ごもっともでございます。。。。人類の反省は必ず世代を超えて背中に背負い、人類のアイデンティティの一部となすべきだ、と思うのでした。結局時代を動かすのは一人ひとりの気持ちの持ち方が集まったムーブメントであり、何よりも①②を心がけるべきだと思った夏の夜ですm(_ _)m

では地震、豪雨、猛暑にお気をつけて・・・おやすみなさい♪♪
日産まであと3日!!!^o^ えへへ
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世界銀行は地球を救えるか [読書]

本読みました~結構面白かった^^ また、固いけど^^;
事実は小説より・・映画より・・・情けない・・なり。[もうやだ~(悲しい顔)]

世界銀行は地球を救えるか 開発帝国50年の功罪
スーザン・ジョージ
ファブリッチオ・サベッリ
朝日選書 1996年(すみません、また古くて) 
sekai.jpg←図書館の本で失礼
世界銀行は皆さんご存じの「国際復興開発銀行」。1944年にIMFと共に創設されました。
戦後のヨーロッパ復興支援の後、1948からは途上国の援助貸付を目的とし、1993年までに3500件以上、3120億ドルを貸付しています(実際はこれに民間投資が乗っかってくる。緑の革命とかね)当時の負債額の多い順には:メキシコ インド ブラジル インドネシア トルコ 中国 フィリピン アルゼンチン・・・て感じ。
総裁は伝統的にアメリカの人。

融資内容は
①プロジェクト融資: 炭鉱、油田開発など具体的な内容
②セクター融資:   エネルギー、農業など、セクター全体を取り仕切る
             (国内消費向け小規模農業経営を輸出に向けての大規模生産へ転換する支援など。)
③制度改革融資:  自由貿易と多国籍企業の門戸開放への政策転換のために政府機関を改革する。
             (事業体を民営化するなど)
④構造調整融資:  国内向け経済資源を輸出向け生産に転換 規制の強い経済を多国籍企業に開放させる。
⑤統合計画:     実際は上記4つが統合される。
最終目標は、加盟国の生産資源の開発、生産性や生活水準、労働条件の引き上げを支援すること・・と、されています。

                 しかし開発の40年を経て

借入国は多額の負債を負う事になりましたT_T
既存の社会の亀裂、ひどい財政危機、社会不安を招き、絶対的貧困を増加させたのでした。

                 でも見方を変えると

開発は途上国の上から10%に位置する上層部を国際化し、西洋化した消費階層に変え、そして地球人口の1/3を世界的な市場経済のなかに統合した。ということで開発はグローバル資本主義的に大成功という見方もできるのです。[がく~(落胆した顔)]

以下はどんな融資か、の衝撃的な例。

衝撃その1)[ちっ(怒った顔)]
1980年に独立したジンバブエは、返済遅延がなかったので構造調整されておらず、民族主義的政策が成功していた。産業が育ち、現地の部品生産者を保護し、食糧を自給し、ワインも輸出して健全な成長を続けていましたが・・・・「イデオロギー上の理由で」(誤った方法で成長してはいけない)ということで援助を拒否。とたん親米派の大蔵大臣が通貨切り下げ、価格統制、最低賃金制の廃止、保険教育の有料化を行い、国内の穀物公社を売り払ってしまい、世界市場から高い輸入穀物を買うことになったのです。(貧乏人は買えないので食べられないということになる)

衝撃その2)[exclamation&question]
88年東南アジアの灌漑プロジェクトにおいて、排水投資をしないと塩分濃度が高まって土地がダメになってしまうということを指摘したら
→排水・実習がプラスされると採算が合わないのでプログラムから排除される。ということで継続。
→自然資産がゼロの考え。土地を不毛にすることがわかっていてもやる。

衝撃その3)[爆弾]
内部の人から流失したチーフエコノミスト ローレンス サマーズ氏のメモ
「汚染産業が途上国にもっと移住するよう世界銀行は奨励するべきではないか?」
なぜなら、
健康を損なう汚染のコストとして、罹病率、死亡率から失う利益を考えると、賃金最低国が望ましいだろう。(死ぬなら給料が安い人が死んだ方がいいだろう)
・人口のまばらなアフリカ諸国はまだ低汚染だから
・美観や健康のためにクリーンな環境を求める事は高い所得弾力性を持つことになろう(貧乏人には選択する余地がない)
こんなことを言っている人も、公式には「10億もの人が一日一ドル以下で暮らしていることを悲しく思う」と論文に書いているのです・・・。「貧困の改善」は建前で、本音は違うとしたら恐ろしい事です。

衝撃その4)[もうやだ~(悲しい顔)]
インド ナルマダ峡谷のダム
4000万人の人に飲料水・灌漑・電力を与える4億5千万ドルのプロジェクト。245の村が湖底に沈む。ハンガーストライキ、入水自殺ストライキ、ダム反対者への警察の暴力と逮捕でほとんど戦争状態になった。
その実態は・・・
外部調査により、強制的に追われた人に何の保障もない / 環境アセスメントもない / 数千民の沿岸漁民が生活の糧をなくした / 浸水、土地の悪化/水を原因とする病気の激増(マラリア等) が発覚し、強く批判されたが
それでも!世界銀行理事会で、59%の賛成で継続が決まる。
さすがに・・・
世界の環境保護団体から、また、内外からの非難でプロジェクトは中断。
しかも面子のために自分からでなく「インドから援助を断った」形をとった。

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なるほど、世の中はよくならない訳です。[バッド(下向き矢印)]
91年の調査では40%のプロジェクトが大きな問題を抱えているとのこと。水・衛生・農業は40%以上が失敗。ちなみに91年に日本の外務省の政府開発援助機関が具体的に援助の間違いを指摘して批判していますが、禁句だったようで、世界銀行はムシ。でもこんな風に本に書かれているから良かったです。
その体質は、教義を持ち厳格なヒエラルキーを持つ中世の教会に例えられていました。
この本が出てから10年以上たっていますが、今も口を開けば「自由化」なので・・・まるで変わらないどころか、更に世界不況で悪化したってことでしょうか。。。

ではでは・・・・あは ̄▽ ̄;汗汗。
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なぜ世界の半分が飢えるのか [読書]

「なぜ世界の半分が飢えるのか 食糧危機の構造」
スーザン ジョージ
朝日新聞社
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1980年の本で古いのですがちょうど内容の区切りが良いのでご紹介です^^。古っと思われたらこの時点での事実ということでm(_ _)m 
今の世界の現状は、19世紀の中世ヨーロッパに似ているそう。労働者階級が第三世界。「パンがなければお菓子を食べればいいのに」のマリーアントワネットが私たち・・(・_・; 「えっひどい」と思うような歴史の事実がそのままあてはまるようです。そんな世界の構図がこの本にはたくさんの例と共に書いてあります。この本が30年前にブームになってから残念ながら飢餓や格差はもっと悪くなっているけど、少なくとも政府+国際組織+大企業の結託に対するNGOや市民の声は高まっているのではと思います。この本はそんなハシリではとも思われます。

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食糧と世界の経済体制
世界最大の農業力をもつアメリカ。その農業力は利潤の源泉であり、政治経済支配の手段です。「食糧は武器であり国際交渉の道具(バッツ元農務長官)」「アメリカ政府は食糧難に悩む大衆に生殺与奪の権利を握れる(CIA)」などと発言されました。
アメリカはエネルギー集約型の高度なシステムで農業を工業化しています。経済的に見合うなら増産も全く可能。1972年の大凶作においても休耕地がありながら、高騰した価格で内外に販売しました。1972年は選挙の年でニクソンは食糧暴騰で利益をあげた農業会社から潤沢な資金を得ました。
世界の大部分の国々は、食糧をアメリカからの輸入に頼っています。ようするにカーギル(←人工衛星も持ってる!)、コンティネンタルグレインといった会社に頼っていることになります。これらの企業にとって、世界の飢えや栄養は全く、関係ありません。世界に飢えている人がいるからには、本当は不足しているはず。でも不足はしておらず、食糧は政治事情、輸出入をしている巨大企業のためにあるのです。飢餓は不作や人口ではなく、世界の経済体制の問題です。

そして低開発国は。
アグリビジネスは相手国の土地と労働力を使いながらその国の要求には応えず、もっとも利潤の上がる先進国市場向けの食糧を作っている産業です。低開発国は世界経済に合わせて外貨が必要なため換金作物を選択しますが、加工、流通をしきる事ができないため、価格の決定権がありません。バナナの収益のうち、中南米諸国に残る利益はわずか11%。バングラディッシュの外貨の半分を担うジュートは合成繊維の登場により価格が暴落。アフリカのマリでは穀物耕作地を減らし綿花と落花生を増やしましたが食糧の輸入額に至りません。また第三世界の都市の貧困もすさまじいですが「極貧」と呼ばれる年収70ドル以下の層は農村に住んでいます。小作人、借地人などです。これは各国の社会的不公正が原因ですが、先進国の介入する農場においても労働条件は非常に悪い状態です。スリランカの茶園の労働者は世界で最も低い賃金で働いています。南アの労働状況を調べた組織が、あまりのひどさに「発表を見合わせた」そう。

緑の革命のその後@インド
スラムドッグを見たので、インドの様子を見てみたいと思います。
アメリカが行った援助の例として、「緑の革命」があります。より多くの実をならせる植物を育てる運動ですが大量の肥料、除草剤を必要とすることで、多国籍企業の大きな商売となりました。現在緑の革命は利潤を生む投資と考えられています。インドでは50%の増産を記録しましたが、当然の結果として肥料輸入のためにアメリカから多額の借款を受けました。アメリカはインドに圧力をかけ、価格決定と販売を自由にし肥料の合弁企業も推進。インドで大量に生産できるナフサではなく肥料原料としてアメリカから液体アンモニアを輸入させました。殺虫剤、散水機などの動力機具も輸入。富農はトラクター購入により雇われ農民を解雇しました。インド元農業相ジャグジヴァン ラムによると「緑の革命の恩恵を受けたのは貧農ではなく少数の特権層である。インドは22%が土地を持たず47%は1エーカー以下。政治的な力を持つ3、4%の大地主が政府からの生産資材、技術援助を占有している。革命によって自給レベルになるといわれていた穀物生産は現実には自給からほど遠い。」
そして社会に大きな変化をもたらし、何万件もの小作追いたて訴訟が発生しました。解雇された雇われ農民、追いたてられた小作は都市に向い、スラムを形成することになるわけです。
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と、本には他にもたくさんの例があります。もちろん効果的な国際援助の例もありました。
結局いかに苦しくても欧米への依存度を減らすこと。多く作るのではなく公平に分配すること。これが実現できなければ従属関係と貧困層の飢えは続くのでしょう。
この本の発売から、30年たって世の中はどう変化したのでしょうか。はしょりすぎかもしれませんが、ますます悪化した結果の、金融危機と世界不況のように思います。今一度、モラルを見直すべき時代なのでしょうか。

こんなの、ありました。この後どうなったのかしら。
「チャベス大統領、カーギルの国内生産拠点を接収」
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR200903050105.html

**固くて長い・・ですよね ̄▽ ̄; Thank U m(_ _)m
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東野圭吾「流星の絆」 [読書]

東野圭吾「流星の絆」読みました。
私は推理ものは好きでよく読みますが、どんなにトリックが面白くてもあまりに悪意があったり辛かったりするのは好きじゃないんです。でもこれは~~~最後の1頁で、、最後の1行で涙がポロポロ~~~。
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おはなし
2階の窓から抜け出そうとする小学生兄弟。今日は流星群が来る日なのだ。気配を察した妹は私も連れてって!とおねだり。夜中、二時すぎに帰って来た兄弟を迎えたのは、留守中に起こった悲しい事件だった。兄弟は施設で育ち、施設を出てからも身を寄せ合って生きる。三人の実家は秘蔵の味が際立つ洋食屋だった。ある日、妹はお父さんだけが作れるはずのハヤシライスを口にして。。

所感
獅子座流星群を見に行った事があります。寝転がって空を見てると、星空をひゅん、ひゅん、ひゅん、と流れるのです。宇宙ではどんなんなっちゃってるのかな~と思いながら、何個か願ごとをしました。流星が願い事を叶えることはないでしょう。でも、宇宙があって、地球があって自分がいるのだなあと不思議な気持ちになったものです。「流星の絆」、ってステキなタイトルですよね。
最初の子供の冒険から、気持ちはメルヘンになり、頼もしいお兄ちゃんに三人の確かな将来を思うのですが。悲しい事件が起こってしまうのです。東野圭吾は結構読んでいますが、白夜行とかは、ダメっす(>_<)過去の不幸が胸の中に黒く巣くうようなどんよりした話や、救いがないお話とかは辛い。実は容疑者Xもダメ。。(*_*)あまりの「献身」に胸が痛いのです。

このお話が好きなのは、全体的に愛情がベースになっていて最後がとても温かいからです。流星を眺めた三人の思いが幸せへと導かれたような気がして、このタイトルの美しさが一層輝いて見えるのでした。やっぱりお願い事は、しておきましょうか笑

ドラマが金曜日から始まるようなので楽しみです。キャストがピンと来ないのですが、官藤官九郎さんの脚本は楽しみです。今HPを見てみたら、ドラマの内容は原作と少し違うようでした。



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ハヤシライス食べに行こうかな、の気分ですが、これは高円寺の"Pancake days"
かわいいです♪


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オーデュボンの祈り [読書]

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伊坂幸太郎氏にはまり続けて6冊目。ついにここに至りました。デビュー作、「オーデュボンの祈り」。
かなりやられました。良かった。良かった。生きてて良かったと思う感動。一つの冒険を終えて 生まれ変わったような清々しいキモチ。ひょんなことで手にしたゴールデンスランバーから、ここまでたどり着いて良かった、と、凝り性の自分をほめてあげよう。こんな感動があればアゲ↑×100。元気一杯オロナミンC。・・・オロナミンって、どういう意味なんだ・・?やや変な名前。

コンビニ強盗に失敗して逃亡中の主人公が、気がついたら知らない場所にいるのです。江戸時代から鎖国状態のような、孤島。そこにいるのは未来を読むカカシ、地面に寝ている少女、偏屈な画家・・。さまざまな不思議な出来事に、主人公が感じるピュアな思いがストーリーを進行させていく。主人公が抱く謎や疑問に、読んでいる内に、同じように引き込まれていきます。
この島に欠けているものを、島の外から来る人間が持ってくるという予言。欠けているものってなに~????
とてもファンタジーなところも、私の琴線に引っかかる大きな部分。そして、ストーリーのあらゆるところで何気なく蒔かれる「種」のようなものが、後半になって次々と結実していくの。その感じも、頭の中でパズルをはめ込むような「ヤッタ!」って感じで、爽快なのですよね。ウマイね~ もう巧妙なストーリーの遊びでもあるね。ただ、そこに深い気持ちがあるから、ストーリー遊びだけではない、心が癒される感があるのです。結局、「欠けているもの」も意外と爽やかだった。うっとおしい深いものじゃなかった。しかも気持ちの良い丘の上・・そのラストシーンは出てこない・・そんなところも爽快!100年待った、カカシの予言、感動です。

とりあえず、明日は入院している友達のお見舞いに行くので、オーデュボン、持っていこ!
おやすみ~。
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ラッシュライフ/重力ピエロ 読みました。 [読書]


ゴールデンスランバーに引き続き、伊坂幸太郎さんのラッシュライフと重力ピエロを読みました。

まずラッシュライフ。4つの話が同時進行して、盛り上がり、一つの世界を作っていく満足感があった。「不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧妙なだまし絵のごとき現代の寓話」だそうです。後半のもりあがりとして、独立に失敗したおじさんと泥棒の黒澤さんの人生を達観した会話や、リストラされて失意の底にあるおじさんと老犬の話など、人生観、励まされる感あり。しんじゃうんじゃないかとも危ぶまれるこの二人のおじさんは力強く立ち直っていくのである。やっぱりこの作者は温かい人なのだろうと思った^^

そして重力ピエロ。「家族には過去に辛い過去があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる」と裏表紙にはおもーく書いてあるんだけど、こういう説明で作者はいいのかな^^;なぜならば、この話は一貫して「重力ピエロ」だから、っつーか、「無重力ピエロ」なのである。おもーい話ほど、軽く言わなきゃね、っていう風に話は進んでいくのである。実際、軽快に家族の歴史が書かれていてとても面白い。かっこいい弟とたんたんとした兄、普通過ぎるのにすごい父、きれいなお母さん。リズミカルでとても楽しい家族の話。しかし~悲しい事実はなくならないのである・・・T_T でも、複雑な家族の強い絆や、人が愛情で支えられていく様子はとても良かった。感動した。

最近、大河ドラマ見てたら鹿児島行くし、伊坂さんの本は仙台が舞台のものが多くて、来週仙台行くし、次に読む「死神の精度」は大好きな金城武さんが主演で映画化だそうで、な~んだか色んなことがリンクしてるみたいで楽しい!!良い偶然が、ずっと続きますように♪♪

じゃぁ今週もがんばろう。うむ。


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ゴールデンスランバー [読書]


読みました!伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」。面白かった!!
暗殺の犯人に仕立て上げられた主人公の逃亡劇です。正直、読み始めはそんなにのめりこまなかったのだけど、読みすすむうちに引き込まれました。読みながらつい感情移入してしまって、主人公がかわいそうでうるうるしたり・・あんまりこれ読んで泣く人いないと思うけど、、、なんか、八方ふさがりで辛かったんだよね・・^^;中盤からめきめきとストーリー構築と描写がさえてきて、人物の個性も際立ってきて、なんか泣けた。もう一回言うけど、泣く話じゃないんだけど・・・でも泣けないか・・・?>読んだ人 
ネタバレはまずいので語れなくて残念だけど、最後のオチも見事だった。この方の本を読むのは初めてだったのだけど、きっと気持ちがフレッシュで温かい人だと思う。続けて、フィッシュストーリーを読んでみようかな?

タイトルはご存知、ビートルズのゴールデンスランバーから。Golden Slumber kiss your eyes, smiles awake you when you rise~ 幾度も話の中で出てくるこの子守唄、改めて美しいと思いました。黄金のまどろみがまぶたにキスをして、微笑があなたを目覚めさせる・・・といった感じ?眠りといえば、ジョンレノンBeautiful Boyの歌詞、「寝る前に今日の日にありがとうをいいなさい おまえの人生は日ごとに素晴らしくなっていくんだから」も素敵。今日もぐっすり寝て、美しい朝を迎えましょう~!^^


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